東京都台東区にある「一葉記念館」は、日本の文学史に残る詩人、中島 敦(なかじま あつし)の没後100周年を記念して開館された文学館です。中島敦は明治から昭和初期にかけて活躍した詩人であり、代表作として「山月記」という小説があります。一葉記念館の特徴とおすすめポイントについて、以下に詳しく紹介します。
一葉記念館があるのは、中島敦が晩年に住んでいた東京都台東区の谷中にある旧宅です。旧宅は、中島敦が1926年から1947年までの21年間、自身の作品を書きつづけた場所であり、彼の生涯の最後の9年間を送った地でもあります。2000年に、中島敦の生誕100周年を記念して改装され「一葉記念館」として一般公開されるようになりました。この旧宅は、国の重要文化財に指定されているだけでなく、日本近代文学の貴重な資料が豊富に保存されている文学館でもあるのです。
一葉記念館のおすすめポイントの一つは、中島敦に関する豊富な資料が展示されていることです。敷地内には、中島敦の書簡や手稿、撮影した写真など、多くの貴重な資料が保存されています。また中島敦の家族が寄贈した書画や日記など、彼の生涯にわたる才能が色濃く表れる資料もあります。特に注目すべきは、中島敦が直筆で書いた「山月記」の手稿です。彼自身がこの小説が自分の代表作であると考えていただけでなく、日本の近代文学史に大きく残る作品であるため、手稿を見ることは本当に感慨深いものがあります。
一葉記念館のおすすめポイントの二つ目は、建物自体が美しいということです。旧宅は、明治時代の建築様式を基調としていて、外観は美しい日本建築の特色が色濃く残されています。また、内部には本格的な茶室があり、茶道具も展示されています。和室が多く存在するため、中島敦の世界観に浸ることができます。
一葉記念館のおすすめポイントの三つ目は、周辺の静かな環境です。一葉記念館は、多くの観光客が訪れる観光地の中にある、静かで落ち着いた場所にあります。谷中は江戸時代からの風情が残る、住宅街やお寺が多くあり、街並みも素晴らしいです。一葉記念館に訪れることで、中島敦の世界観に浸るだけでなく、穏やかな時を過ごすことができます。
以上のように、一葉記念館は、中島敦の美しい詩世界に触れることができる、貴重な文学館です。中島敦に興味のある方や文学に興味がある方はもちろん、日本の伝統や文化に触れたい方にもおすすめの場所です。
台東区立一葉記念館の入館料金
大人:300円、団体(20名以上)200円
小中高生:100円、団体(20名以上)50円
※障害者手帳、療育手帳、精神障害者福祉手帳、特定疾患医療受給者証をお持ちの方とその介護者の方は無料です
※毎週土曜日は台東区在住・在学の小、中学生とその引率者の入館料が無料です
台東区立一葉記念館の詳細情報