栃木県にある葛生化石館は、地球の誕生から今日までの38億年にわたる生命の成長をテーマにした自然史博物館である。1957年に発見された葛生魚類化石群を中心に、多種多様な化石や骨格を展示し、地球の生命史をわかりやすく紹介している。日本の自然史博物館の中でも有数の施設であり、年間約16万人の観光客が訪れている。
葛生化石館にはいくつかの特徴的なポイントがある。まず、圧倒的な膨大な量の化石が展示されていることが挙げられる。葛生魚類化石群だけでも約1200種以上が発見されており、そのうち約430種類が展示されている。また、他の恐竜化石や哺乳類化石も多く展示されており、生命の成長を追った展示がとても興味深い。
また、葛生魚類化石群が発見された地層は、地球史上初めての大異変「シルル紀-デボン紀境界」を示しており、葛生化石館はシルル紀から始まる地球史を一望できる場所でもある。さらに、葛生魚類は、胸鰭・腹鰭・尾鰭をもつ「真骨魚類」の祖先で、陸上の生命に進化した動物を理解する上で大変重要な存在であることから、多数の学術研究者からも注目されている。
さらに葛生化石館のおすすめポイントとしては、実物大の恐竜モデルが展示されていることが挙げられる。このモデルは、実際に発見された恐竜の化石を元に、現在の科学知識をもとに作られたもので、迫力ある造形によって、恐竜に興味のある子供たちに大変人気がある。
また、博物館内には、ワークショップスペースが完備されており、自由研究や学校の授業の研修など、様々な目的での利用ができる。その他にも、特別展示や企画展示等、季節ごとに開催されるイベントがあるため、何度訪れても飽きることがない。
葛生化石館へのアクセスは、JR宇都宮線小山駅から車で約20分程度である。また、小山駅からは無料シャトルバスが運行されているので、アクセス面でも安心である。
ここまで、葛生化石館について詳しく把握してきた。栃木県にお越しの際には、ぜひ葛生化石館を訪れ、地球の生命の歴史に触れてみてはいかがだろうか。
葛生化石館の入館料金
無料
葛生化石館の詳細情報