東京大学の駒場キャンパス内に位置する駒場博物館は、誕生以来文化人類学、考古学をメインテーマに、地球規模で知られる豊富なコレクションを誇っています。近年では、現代美術作品や伝統的な日本のクラフトなどの分野も取り扱うようになり、幅広い分野の展示が見られます。
入館料は大変手頃で、一般利用者でも500円ほどで館内を巡ることができます。また、学生さんには特別価格も設定されているため、お手頃に観覧できることになります。院生・学部生の中には、授業の一環で博物館に行くことも多く、日本人から多くの学問を吸収している外国人留学生たちも、その素晴らしい資料や発掘物をつかって課題を研究・発表することも多くみられます。
館内は、常設展示の他、企画展、写真展、講座、セミナーなど、多彩なプログラムが組まれ、「文化人類学」や「考古学」について学ぶことができます。2017年は南極観測隊員たちの食生活について、館長の田村宏氏が本を書くなど注目されました。また、某所で開催された「熊本地震文化財復元プロジェクト」では、熊本の陶器を展示し、震災からの立ち直りに向け、復興に向けた活動にも力を入れています。
さらに注目すべきは、博物館では「朝と夜と」体験プログラムがある点です。北極圏ほどではないものの、朝頃や夕暮れ時の館内は幻想的で、陰影が差し込んできたレリーフや削り出した彫刻などの模様が、輪郭をくっきりと浮かび上がらせる様子はまさに圧巻と言えます。また、イベント折々行われる、展示物の解説や構成について、スタッフの方々の展示方法がまさにハイクオリティです。知識欲旺盛な方には、絵の見方・構成成り立ちなどの解説が加わることがあるので、その場で学ぶことができます。
最後に、特別展覧会が開催されることも特徴的です。定期的な企画展示に加えて、一時的に日本をはじめアジアから世界に渡る至宝的コレクションが展示される期間があります。2018年には、中国の秦王朝時代から、一山下りた仏教寺院で見つかった兵馬俑が来日、その素晴らしい技術に驚嘆する声が聞かれました。
以上、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館が魅力的でおすすめの理由として、様々な分野での催し、多彩なプログラム、朝と夜と体験、スタッフの解説、そして特別展覧会が挙げられます。都内に滞在する方は、その数多くのエンターテイメントを楽しめる点が、見逃せない魅力といえます。
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館の入館料金
無料
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