福島県南会津郡にある奥会津博物館は、奥会津の歴史や文化を詳しく展示している美術館です。この博物館は、奥会津地域の豊かな文化遺産を紹介する一方で、工芸品や木彫り、紙漉き、縄文土器など、様々な伝統工芸品も展示しています。
奥会津博物館の特徴としては、まずはその建物が挙げられます。全体的に木が多く使われており、昔ながらの日本の家屋のような雰囲気が漂っています。建物内には、縄文時代から現代までの奥会津の文化や歴史を垣間見ることができる展示室があります。また、奥会津特有の農業文化や伝統工芸品についても事細かに展示されています。
奥会津博物館の展示室には、多数の貴重な資料や作品が展示されており、奥会津の文化や歴史を理解する上で非常に役立ちます。例えば、鹽地古墳出土の黄銅製衣装(具足)や火彩土器、岩下鉄蔵の漆塗りで有名な蒔絵の箱、飾り木彫りや仏像、糸魚川文化層出土の石器や縄文土器など、見応えが十分です。特に、奥会津の美しい風景を描いた絵画や写真も必見です。
奥会津博物館で見るべきおすすめポイントとしては、南会津地方にある「奥会津の三十三観音巡り」という巡礼の旅を紹介しているコーナーが挙げられます。ここでは、奥会津の三十三体の観音像とその史跡が紹介されており、参拝者の方にも役立つ情報が網羅されています。また、学芸員が案内役を務める「展示室解説ツアー」も人気があります。こちらは、奥会津博物館の展示室を専門家が丁寧に解説してくれる貴重な機会となっています。
最後に、奥会津博物館でのお土産の紹介です。こちらでは、南会津地方で採れる特産品が多数販売されています。中でもおすすめなのが、奥会津で古くから作られている手作り市松人形です。これは、中に入っている針金を曲げながら、小さい布地や金属部品などを組み合わせて制作されるため、一つ一つ全く同じものがない特別な人形です。
以上、福島県南会津郡にある奥会津博物館についての紹介となります。奥会津の文化や歴史、伝統工芸品に興味がある方は、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。