東京都にある国立映画アーカイブ(以下、NFAJ)は、映画専門の図書館や博物館などと同様に、日本映画の歴史を保存・公開することを目的とした非営利団体です。国内最大級となる映画の資料館として、映像の保存や活用方法について独自の方法論を編み出しています。今回は、NFAJの特徴とおすすめポイントについて、詳しく紹介します。
【NFAJの特徴】
①資料の種類が豊富
NFAJは、日本の映画界で創作された映画作品や産業関係資料をはじめ、照明機器や録音機材、特殊効果用具などの映画製作に関わる機材資料、さらには映画のポスターや公開パンフレット、製作資料、広報資料、脚本、劇場配給資料などのメディア関係資料に至るまで、幅広い種類の資料が揃っています。
②映像の専門家による保存活動
NFAJでは、映像修復に関する技術、保存に関する技術、映像解析に関する技術、映画編集に関する技術など、映像の専門家が存分に発揮することができる環境が整っています。
③教育的なプログラムの提供
NFAJは、映画に関する様々なイベント、特別展示、セミナーなどを開催しています。教育的な視点からも、映画の素晴らしさを紹介し、広めることに繋がっています。
④デジタル化・公開の推進
現在、NFAJでは、保存されている映像資料・関連資料のデジタル化を進めています。また、オンライン上での公開や貸し出しも行っているため、場所を選ばず多くの人々に利用されることが期待されています。
【おすすめポイント】
①学術的な研究に必要な映像資料が豊富
NFAJの資料館には、研究者に必要な映像が購入や貸し出しをしている場合もあり、学術的な研究に必要な映像資料を検索することができます。また、時代やテーマ、監督、俳優、撮影技法など、様々なキーワードで検索することができ、コンピューターとの連携による情報の検索システムの充実もおすすめポイントです。
②映像・文化への理解のための展示会やイベントが多数
NFAJでは、様々な展示会やイベントを開催しており、一般の方でも興味を持った分野の映画資料を多面的な角度から学ぶことができます。映画に限らず、文化や社会状況の背景に関する展示も充実しており、多くの人々に楽しんでいただけます。
③貸し出し・スクリーンでの上映が可能
NFAJの資料館は、一般市民にも利用が広がっており、貸し出しやスクリーンでの上映が可能です。近年、DVDリリースされずに珍しい映画が、このNFAJで観ることができる場合もあります。
以上、国立映画アーカイブが持つ特徴とおすすめポイントについて紹介しました。映画界に携わる方々、学者、映画ファン、ぜひ一度足を運んで、日本映画の歴史や文化、技術を知る体験をしてみてはいかがでしょうか。
国立映画アーカイブの入館料金
一般:250(団体 200)円 大学生:130(団体60)円
*高校生以下及び18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
国立映画アーカイブの詳細情報
展示ジャンル | その他 |
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開館時間 | 11:00~18:30
毎月末金曜日は11:00~20:00 |
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所要時間 | |
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定休日 | 月曜日、上映準備・展示替期間、年末年始 |
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電話番号 | 050-5541-8600 ※お問い合わせの際には【イーミュージアム】を見たとお伝えください |
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アクセス | 東京メトロ銀座線京橋駅出口1から昭和通り方向へ徒歩1分 |
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住所 | 〒104-0031 東京都中央区京橋3-7-6 |
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Googleマップ | |
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公式サイト | https://www.nfaj.go.jp/ |
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国立映画アーカイブ詳細情報