秋田県の大潟村干拓博物館は、日本最大級の干拓事業が行われた場所である大潟村にあります。この博物館では、大潟村の干拓事業の歴史や、干拓技術の発展、食糧増産による農業の発展など、様々な干拓に関する展示がずらりと並びます。今回は、大潟村干拓博物館の特徴とおすすめポイントについて、2000文字で詳しく紹介していきます。
まず、大潟村干拓博物館の特徴は、一つの建物の中に様々な展示が詰まっているという点です。干潟にあった村を干拓して新しく作り上げた地に建てられたこの博物館は、最新の技術を駆使して展示が作り上げられています。入口には干拓事業の歴史や技術について学ぶ展示があり、その後には大潟村の干拓の歴史が映画で紹介されます。博物館に入ると、まるで駅のプラットフォームのように電車に乗った気分で、和歌山県の岩出市で行われた干拓事業の展示にたどり着くことができます。その他にも、干拓事業によって増えた米や養殖された魚が展示されているほか、村を守るためにつくられた防潮堤の模型や映像、災害時に使われた防潮壁の稼働シミュレーションなど、干拓技術の全体像が一度に見られる展示方法が特徴的です。
また、大潟村干拓博物館のおすすめポイントは、実物大の展示があることです。博物館の中を進んでいくと、実際に使われた干拓機械の展示が現れます。実際に触れることができるだけでなく、解説員の方から機能や使い方について詳しく聞くこともできます。また、最大の魅力と言えるのが、博物館の真裏にある「大巻峠」です。大潟村の自然と歴史を感じることができる場所で、展望台からは日本海に面した村の全景を望むことができます。穏やかな日差しの中、一面に広がる田園風景、村の集落、農家の方が畑で働く様子など、村の暮らしを実感することができます。
大潟村干拓博物館では、歴史や技術を学ぶことができるだけでなく、実物大の展示、大巻峠からの風景など、様々な楽しみ方があります。干拓事業が国内各地で行われている現代においても、今後の食料問題への取り組みや災害対策など、干拓は社会的な課題として大切なものです。大潟村干拓博物館は、そんな干拓の重要性を学べる、素晴らしい博物館です。
大潟村干拓博物館の入館料金
300円(団体15名以上250円)、小中高生:100円
大潟村干拓博物館の詳細情報