福島県会津若松市にある会津民俗館は、江戸時代から明治時代にかけての会津地方の文化や生活を展示する博物館です。ここでは、歴史ある会津地方の文化や芸術品、伝統的な生活道具などを通して、当時の風習や生活の様子を見ることができます。会津民俗館にはさまざまな展示物や施設があり、ここではその特徴やおすすめポイントについて詳しく紹介します。 まず特徴の一つは、展示物の種類が豊富なことです。入口からすぐに展示されているのは、屋根瓦に描かれた阿波踊りや野球の絵が目を引く陶板壁画。江戸時代から明治時代にかけての会津地方の生活道具や農業用具、印刷物、絵画、木彫りなどが展示されています。その中でも、月山富田城主時代に作られたと考えられている本物の「藩札」(はんさつ)は、驚きと興味をそそる希少価値の高い展示物です。 また、会津民俗館の館内には、江戸時代から明治時代にかけての建造物が移設されています。これらの歴史的な建物は、当時の様子を伝えるための貴重な遺産です。例えば、「山名家住宅」は、名士の家である山名家が建てた家屋であり、広い庭園や畳敷きの和室、中庭があり、建物の美しさだけでなく、当時の日本の住まい方の様子が垣間見られます。 また、「土器窯跡」も見所です。ここでは、土器をつくるための焼窯跡があり、女性たちが窯に入り、大きな陶器を握って遣り取りをする様子が描かれています。これらの展示物は、会津民俗館に訪れた人々にとって2011年の東日本大震災前後にもっとも原点的な文化や生活の教訓を提供します。 その他、会津民俗館には、手作り体験ができる施設もあります。自分で汁粉や団子などの和菓子をつくったり、木枯らしが吹く秋には、稲刈り体験ができます。体験コーナーで和と自然を感じながら、新しい体験をするのも、会津民俗館ならではの魅力です。 一方で、展示物が日本語のみの解説があるため、海外から来る旅行客にはちょっと残念な点もあります。しかし、館内には英語のパンフレットがありますし、展示品自体には、言葉や文化を超えて人々の生活の共通点や違い、当時の技や美意識を肌で感じることができます。また、展示物の美しさや機能も見て、ランチでの茶碗づくり体験も楽しめます。 会津民俗館は、会津地方の文化や生活を紹介する上で、貴重な資料や遺産が多数展示されている、見るべき博物館です。展示物に触れることで、江戸時代から明治時代という当時の時代に合わせた生活や文化に触れ、そして福島県会津若松市の魅力を深く知る機会でもあります。

会津民俗館の入館料金

大人:500円 大学・高校・中学生300円 小学生:260円

会津民俗館の詳細情報

展示ジャンル人文歴史
開館時間9:00~16:30(4月~10月) 9:00~16:00(11月~3月)
所要時間
定休日火曜日、冬季(11月20日~3月20日)は火曜日~金曜日休館
電話番号0242-65-2600
※お問い合わせの際には【イーミュージアム】を見たとお伝えください
アクセス猪苗代磐梯高原ICより約7分
住所〒969-3284福島県耶麻郡猪苗代町三ツ和33-1
Googleマップ
公式サイトhttps://www.aiaiaizu.com/aizuminzokukan/minzokukan.html
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