神戸市立小磯記念美術館

兵庫県神戸市東灘区にある神戸市立小磯記念美術館は、日本画家・小磯良平の作品を中心に展示する美術館です。小磯良平は、日本画界で活躍した画家の一人であり、紀州藩御用絵師であった祖父・小磯良仙に師事し、日本画の伝統技法に基づいた作品を生み出しました。美術館には、小磯良平の作品のほかにも、紫綬褒章を受賞した現代美術家の作品などが展示されています。

特徴

小磯良平の作品が豊富に展示されている

美術館は、小磯良平の作品を中心に300点以上を所蔵しています。小磯良平は、日本画の伝統技法を継承しながらも、自分の独自の美意識を表現し、大正から昭和初期にかけて活躍しました。作品は、優美で繊細な筆致を特徴とし、一見和風のイメージが強い他の日本画家とは異なる中に、新しい時代の思考が反映された作品が多く見られます。

建物も美術品のような美しさがある

美術館は、小磯良平の作品を展示するため、小磯家の旧邸を改装しています。建物は1915年に建てられたもので、木造二階建ての日本家屋を基調としたもので、伝統的な日本家屋の装いを残しながらも、洋風の要素も加えられている独特なスタイルの建物です。建物自体も美術品のような美しさがあることから、美術館全体を通して良い雰囲気が演出されます。

特別展も開催されている

美術館では、小磯良平をはじめとする日本画家の作品展示だけでなく、季節に合わせた特別展を開催しています。また、美術館の展示スペースが広いため、展示物を充実させるためにも季節ごとに特別展を行っています。春には花をテーマにした展示、夏には水に関する作品の展示など、季節を感じられる催しもあります。

まとめ

神戸市立小磯記念美術館は、日本画家の小磯良平の作品を中心に展示された美術館です。特色としては、小磯良平の作品が豊富に展示されているほか、建物自体も美術品のような美しさがあります。また、特別展も季節に合わせて展示されているため、何度訪れても新しい発見があるでしょう。そのほか、フリーレンタルオーディオガイドの貸し出しや、茶室、お土産コーナーなど、魅力的なポイントもあります。美術館を巡りながら、美しい作品と歴史を感じてみてはいかがでしょうか。