宮城県には、多くの人々を魅了する観光スポットがあります。松島、仙台城跡、瑞鳳殿など、厳選することができないほどたくさんあります。そんな中、今回私がおすすめしたいのが吉野作造記念館です。日本を代表する建築家の一人である吉野作造を顕彰するために設立されたこの館。今回は、この吉野作造記念館の特徴とおすすめポイントについて、2000文字で詳しく紹介していきます。
吉野作造とは?
まず、吉野作造とは誰なのか、簡単に紹介していきます。吉野作造は、近現代の建築家の中でもとりわけ有名な人物です。明治20年に日本において建築学が独立する前に海外留学をして、その後は日本における建築の発展に大きく貢献しました。吉野作造は、欧米において古典的建築に触れ、日本の自然や気候を考慮した建築を提唱しました。その建築は、機能的でありながら日本の特色を残すことに成功し、多くの人々から賞賛されています。
吉野作造記念館とは?
そんな吉野作造の建築哲学を総合的に発信し、次世代に継承するために、宮城県仙台市青葉区には「吉野作造記念館」が設立されました。吉野作造が設計した「旧青葉公会堂」をモチーフに設計されたこの記念館は、1989年にオープンし、今年で30周年を迎えます。建物には、吉野作造の設計意図を理解し、建物の特徴を解説する資料が展示されています。また、記念館内にはお土産コーナーやレストラン、あるいは会議・展示場など多目的に使うことができるホールがあるため、さまざまな用途で利用されます。
特徴的な建築様式
さて、吉野作造記念館の特徴を紹介していきます。まず、吉野作造記念館は、外観が個性的で、一目見て目立つ建物です。建物は赤レンガをベースに、石や銅板などの素材を組み合わせたデザインとなっています。屋根には、青銅製の釘で飾り付けられた装飾が施され、シンメトリーなフォルムが見事な印象を与えます。また、内装も、吉野作造の設計意図を忠実に再現し、エントランスは吹き抜けとし、2階へと続きます。内側の様子も風格あるものとなっています。
特別な展示・イベント
吉野作造記念館では、展示イベントも多数開催されています。例えば、吉野作造の建築作品の展示や、講演会、ワークショップや写真展など様々なイベントが年間を通じて行われています。中でも、2019年に開催された「吉野作造の自宅づくり」展は大きな話題となりました。吉野作造が自身の住宅をどのように設計したのかということに着目し、幅広い世代の人々に興味を持たれた展示会でした。
様々な広がり
吉野作造記念館は、建物内にあるものだけでなく、周囲にも多くの広がりを持っています。建物周辺には観光名所が多いことも決してお忘れなく。南側にある仙台城址公園からは城跡を拝観し、4月下旬には桜が満開となり、多くの人で賑わいます。また、仙台市内を眺められる展望台もあるので、地図を持って散策するのもおすすめです。
ラストのまとめ
以上、私がおすすめする宮城県の名所「吉野作造記念館」について紹介しました。吉野作造の建築哲学を継承するとともに、館内では多彩な催しや企画イベントに参加することができます。地元の人々の生活にも密接に関わっている、観光客にとっても人気のある場所といえます。この記事を読んで充分に理解できたと思いますので、ぜひ実際に訪れて、吉野作造の建築哲学を感じてみてください。
吉野作造記念館の入館料金
大人:320円 高校生:220円 小・中学生:100円
吉野作造記念館の詳細情報