東京都世田谷区に位置する井上円了記念博物館は、日本近代美術史に大きな足跡を残した画家、井上円了の作品や遺品を展示している美術館です。日本の美術史においても重要な役割を果たした井上円了が、晩年に手がけた作品や彼が愛した南の島々の美しい風景、生涯を通じて人々に愛され続ける富士山の絶景、そして彼の思想や哲学を展示しています。そんな井上円了記念博物館の特徴やおすすめポイントを詳しく紹介します。 1. 豊富なコレクション 井上円了記念博物館には、井上円了の代表的な作品や手紙、写真、日記など多岐にわたる遺品が収蔵されています。井上円了が愛した南の島々や富士山の風景など、自然をテーマにした風景画や、彼が得意とした写生画など、幅広いジャンルの作品が観賞できます。また、井上円了が晩年に手がけた転写画の数々も鑑賞できます。転写画は、文字通り「転写」した画で、井上円了が描いた原画に印刷物を押し当てて色を移したものです。この技法は、手の不自由な井上円了が描けなくなった晩年に開発されたものであり、彼の芸術的な継続性を保証する大切なものとなりました。 2. 美しい博物館の建築と庭園 井上円了記念博物館の建物は、日本庭園と美術館の建物が調和した美しいものです。鉄筋コンクリート造りで、白い壁に木製のデッキが付いたシンプルでモダンな外観が印象的です。内部は高い天井が特徴的で、広々とした空間が庭園の緑と見事に調和しています。庭園には、池や噴水、川などがあり、季節によって花々が咲き乱れます。夏には灯籠や提灯が飾られ、ライトアップされた夜の庭園は幻想的な世界観が広がります。春には桜の花が咲き、花見客で賑わいます。美術館に訪れる前に、庭園を散策するのもおすすめです。 3. 定期的に開催される企画展 井上円了記念博物館では、定期的に企画展が開催されています。江戸時代から現代までの様々な分野の美術家の展示や、井上円了が影響を受けた欧米の美術家の展示など、多彩なテーマが扱われています。特別展だけでなく、公募展も開催されており、若手アーティストの作品も展示されています。企画展は、常設展のように長期間行われることが少なく、期間限定で見逃しやすいので、予定を確認して訪れることをおすすめします。 4. 夜の展示会場 井上円了記念博物館では、タイムリーに展示する作品がありますが、その中でも夜間展示は大変魅力的です。午後5時から8時まで、庭園や美術館の内部が明かりに照らされ美しい霧に包まれた幻想的な空間が広がります。通常の営業時間中に見ることのできない独特の雰囲気が感じられ、美術館を訪れる際には是非とも楽しんでください。 5. 図書室 井上円了記念博物館には、井上円了や彼の時代を背景にした膨大な資料が収蔵されている図書室があります。美術関連の書籍や雑誌、美術都市、美術史に関する資料や美術展覧会のカタログなどが揃っており、美術に興味を持つ方は一見の価値があるかもしれません。また、図書室は誰でも自由に利用することができるため、ゆっくりと読書をすることもできます。 以上、井上円了記念博物館の特徴やおすすめポイントを紹介しました。美術館は、季節や時間帯で楽しめる場合が多いため、訪れる際は事前にホームページ等で情報をチェックし、計画的に楽しんでいただきたいと思います。

井上円了記念博物館の入館料金

無料

井上円了記念博物館の詳細情報

展示ジャンル人文歴史
開館時間月曜日~金曜日 9:30~16:45 土曜日 9:30~12:45
所要時間
定休日日曜、祝日、年末年始、その他本学の定める休業日
電話番号03-3945-8764
※お問い合わせの際には【イーミュージアム】を見たとお伝えください
アクセス白山駅 (都営地下鉄三田線) 徒歩5分
住所〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20 東洋大学白山キャンパス5号館1F(井上記念館内)
Googleマップ
公式サイトhttps://www.toyo.ac.jp/about/founder/iecp/museum/
井上円了記念博物館詳細情報