小田原文学館は神奈川県小田原市に位置する、文学に関する展示・研究・普及を行う博物館です。小田原市が誇る代表的な文学者である井上靖をはじめ、多くの文学者がこの地にゆかりがあり、その作品や関連資料などを紹介するために開設されました。
小田原文学館の特徴としては、まずはじめに「井上靖文庫」が挙げられます。井上靖は小田原市出身で、その作品は国内外で高い評価を得ています。小田原文学館では、井上靖の未発表原稿や書簡、私物などを紹介する展示コーナーが設けられており、ファンにとっては貴重な機会となっています。また、関連映像コンテンツも用意されており、井上靖の世界観をより深く理解することができます。
また、小田原文学館では、常時特別展示も開催されています。例えば近年では、「三島由紀夫と静岡の文学」や「高村光太郎と武蔵野の風景」など、地域や作家に焦点を当てた展示が多く行われています。これらの展示では作家の生涯や、作品の背景、社会的背景などがわかり、深い理解を得ることができます。
また、小田原文学館では、常設展示コーナーも充実しています。特に、「小田原の文学史」というコーナーは圧巻です。小田原市を拠点とする作家の中でも、特に「小田原派」と呼ばれる作家達が描いた小田原の風景や日常生活、人物像など、強烈なイメージが展示物を通じて伝わってきます。これらの展示を見ることで、地元の方々にとっては、自分の生活の中にある小田原の魅力が再認識されるでしょう。
小田原文学館のおすすめポイントとしては、その建物自体がもう1つの魅力となっています。小田原文学館は、かつて小田原城があった場所に建てられており、そのため建物は城のイメージを踏襲したようなデザインとなっています。また、周辺には桜やアジサイ、ツツジなどが植えられた美しい庭園があり、四季折々の自然を楽しむことができます。特に春には、桜の時期には小田原城跡の桜も見ごたえがあるので、観光スポットとしてもおすすめです。
小田原文学館に訪れる方へのアクセスも便利です。小田原文学館には、小田急小田原駅からバスで約15分でアクセスできるほか、小田原城跡から徒歩で約20分という、アクティブな観光スタイルも楽しむことができます。
小田原文学館は、その展示内容だけでなく、建物や周辺の景色も美しく、季節ごとに趣を変える小田原の魅力を堪能することができます。文学ファンや小田原を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
小田原文学館の入館料金
※童謡館と共通
大人:250円(20名以上の団体の場合は180円)
小・中学生:100円(20名以上の団体の場合は70円)
※
次の方は観覧料が免除されます。
〇「身体障害者手帳」、「療育手帳」、「精神障害者保健福祉手帳」を持参・提示で、ご本人及び同伴者1名
障害者手帳アプリケーションの「ミライロID」のご提示でも免除が適用されます。
(必要な情報が確認できない場合は原本のご提示をお願いすることがあります。)
〇小田原市が発行する「福寿カード」を持参・提示で、ご本人及び同伴者1名
〇未就学児童
小田原文学館の詳細情報
小田原文学館詳細情報
この記事を書いた人
はね
日本在住台湾人、趣味は博物館、神社、歴史ゆかり地の巡り。特に歴史や自然科学系のミュージアムが好きで、日本各地の地方ミュージアムへよく訪ねる。
コメント Comments
コメント一覧
コメントはありません。
トラックバックURL
https://e-museum.jp/kanagawa/odawara-literature-museum/trackback/