栃木県にある草雲美術館は、現代美術を中心に収集・展示している美術館です。美術館の名前である「草雲」とは、詩人・石川啄木が愛したとされる自然の中の様子を表す言葉であり、美術館のコンセプトにも繋がっています。
草雲美術館の特徴は、その建物自体も美術作品の一つであることです。1990年に竣工した美術館は、内部が空間的に多層的につながっており、見学するときには階段を上ったり下ったりするなど、建築だけでも十分楽しめます。
美術館の所蔵する作品の中でも、特に注目すべきは、戦後の日本美術を中心に展示していることです。第二次世界大戦後の日本においては、社会・政治的にも大きな変革があり、それに伴い美術にも新しい動きがあったため、草雲美術館ではそのような作品を多数収集しています。具体的には、グループ展「実存!現代美術」や個展の「里見治郎展」、「山下清展」といった展示が行われています。
また、草雲美術館は学術的な研究にも力を入れており、年に数回、美術に関するシンポジウムが開催されています。さまざまな美術家や研究者が集まり、美術についての議論が交わされる場としても注目されています。そのため、美術館を訪れた旅行者でも学びを深めたり、興味を広げたりすることができます。
さらに、草雲美術館から車で約15分のところにある「足利学校跡」は、日本初の私立学校である足利学校の遺跡であり、国の史跡に指定されています。また、足利市周辺には、「足利フラワーパーク」「中山道足利宿」「四季の寺 平等院」「鑁阿寺」など、観光地としても有名な場所が点在しています。
草雲美術館を訪れる場合、最寄りの駅であるJR「足利駅」から美術館バスに乗ると便利です。美術館には、無料で駐車場もあります。美術館前の日光街道にはお土産屋さんや飲食店もあるので、美術鑑賞の合間に立ち寄ってみるのもよいでしょう。
草雲美術館は、建物自体が美術作品であり、戦後の日本美術を中心に展示していることが特徴的な美術館です。また、学術的な研究に力を入れており、美術家や研究者が集まる場所としても注目を集めています。美術館周辺には、足利学校跡や観光地が多数あり、一日観光でも十分楽しむことができます。
草雲美術館の入館料金
イベントにより異なる
草雲美術館の詳細情報