秋田県仙北市にある仙北市立角館町平福記念美術館は、平福(ひらふく)家の所蔵品を展示する私設美術館です。平福家は270余年もの歴史を誇る旧家で、日本画や陶磁器などの美術品の収集を続けてきました。そんな平福家のかねてからの夢であった美術館が、2003年についにオープンしました。 この美術館の特徴的な点は、収蔵品の多さと質の高さです。平福家が数百年にわたり集めてきた、日本画や掛け軸、陶磁器、書画、茶道具、工芸品など1万点以上のコレクションが展示されています。その中でも、特に注目すべきは、江戸時代中期に作られた陶磁器の名品「福美人(ふくみじん)」です。これは、世界でも類を見ない美しさを持つ白磁の人形で、陶芸家の一族・鶴屋八右衛門によって作られました。また、江戸時代の画家・尾形光琳による「扇」や、「鹿子(ろくし)像」なども見応えがあります。 美術館の中でも、特におすすめのポイントは、1階にある「動く絵画室」です。これは、平福家が買い求めた、明治時代の映写機を使った鑑賞方法で、映像と音楽が組み合わされて、生き生きと描かれる絵画を楽しめるものです。さらに、美術館の2階には、テーマ別の特別展示室があるため、定期的に展示が変わります。2019年には、「江戸凸版画からウキヨエまで」が開催され、海外からの来館者も多数訪れました。 また、美術館内にはカフェが併設されているため、ゆっくりと美術鑑賞を楽しんだ後に、コーヒーや軽食を楽しみながら、感想を交わすこともできます。そして、美術館周辺には、角館の古い町並みが広がっており、その中には、江戸時代に建てられた歴史的建造物がいくつも残っています。美術館と観光を一緒に楽しむことができるため、1日中楽しむことができます。 仙北市立角館町平福記念美術館は、平福家のコレクションを中心に展示された美術館で、美術だけでなく歴史、文化を感じることができます。美術館内には、動く絵画室があり、季節ごとに展示が変わるため、何度訪れても楽しめます。美術鑑賞だけでなく、周辺の古い町並みや観光も楽しめるため、角館を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。

仙北市立角館町平福記念美術館の入館料金

300円

仙北市立角館町平福記念美術館の詳細情報

展示ジャンル総合
開館時間9:00~17:00(4月~11月) 9:00~16:30(12月~3月)
所要時間
定休日年末年始(12月28日~1月4日)
電話番号0187-54-3888
※お問い合わせの際には【イーミュージアム】を見たとお伝えください
アクセス角館駅から徒歩5分
住所〒014-0334 秋田県仙北市角館町表町上丁4-4
Googleマップ
公式サイトhttps://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/hirafuku/index.html
仙北市立角館町平福記念美術館詳細情報