福島県立美術館は、福島市のシンボル「信夫山(しのぶやま)」のふもとに、1984年7月に開館した県立美術館です。隣接する福島県立図書館とともに整備された文化施設で、駅近ながら緑に包まれた落ち着いた環境が魅力です。
福島県立美術館の特徴
福島県立美術館の一番の特色は、「大正期の作品」と「20世紀アメリカの写実(具象)絵画」を軸にした収集・展示方針です。
中でも、アンドリュー・ワイエスやベン・シャーンなど、アメリカン・リアリズムの系譜に連なる作家群、そして福島ゆかりの画家・関根正二、版画家・斎藤清のコレクションが核になっています。
また、約60,000㎡の敷地には芝生や日本庭園が整えられ、屋外彫刻も点在。展示室だけでなく「散策できる美術館」として地元の憩いの場になっています。
建築面では、信夫山の借景と調和する屋根の造形(東北の民家を思わせる意匠)や、図書館と並ぶ“左右に伸びる”外観が見どころです。
館内は、コレクション(常設)を軸に展示替えをしながら紹介しつつ、企画展示室でテーマ展を開催するスタイルです(企画展は年に複数回)。
一方、屋外は庭園として楽しめ、庭園は一般開放(24時間)とされているため、「作品鑑賞+公園散歩」を同日に組み合わせやすいのが強みです。
福島県立美術館のおすすめポイント
おすすめは、まず館内で“得意分野”のコレクション(関根正二/斎藤清/ワイエス等)を押さえ、そのあと庭園へ出て屋外彫刻を巡る回り方です。
庭園にはフェルナン・レジェが原型を手がけた高さ約6mの《歩く花》や、井上武吉《My Sky Hole 89-2》などが紹介されています。
駅から近い一方で静かなロケーションなので、「展覧会を観る日」だけでなく、散歩や読書目的でも使える“ハイブリッドな美術館”として覚えておくと便利です。
午前〜昼なら、館内でコレクション展(または企画展)→庭園で《歩く花》や《My Sky Hole》を眺めながら散策→美術館近くのカフェ「ANTIQUE」で食事、という流れが気持ちよくまとまります(カフェは美術館から徒歩圏として紹介されています)。
福島県立美術館の入館料金
| 入館料 | 一般 | 高校生 | 小中学生 |
|---|---|---|---|
| 常設展(個人) | 280円 | 無料 | 無料 |
| 常設展(20人以上団体) | 200円 | 無料 | 無料 |
| 年間観覧券※ | 3,000円 | 1,800円 | 1,200円 |
| 企画展 | 展覧会による | 展覧会による | 展覧会による |
※年間観覧券は購入日から一年間有効
こどもの日・県民の日(8/21)・敬老の日・文化の日など「常設展無料の日」が設定されているほか、各種手帳所持者の減免(常設・企画とも無料等)も案内があります。
福島県立美術館の詳細情報
| 展示ジャンル | アート |
|---|---|
| 開館時間 | 9:30~17:00 ※最終入館は16:30まで |
| 所要時間 | 調査中 |
| 定休日 | 月曜日(祝日の場合はその翌日) 年末年始(12月28日~1月4日) |
| 電話番号 | 024-531-5511 ※お問い合わせの際には【イーミュージアム】を見たとお伝えください |
| アクセス | 福島交通飯坂線 美術館図書館前駅から徒歩2分 |
| 住所 | 〒960-8003 福島県福島市森合字西養山1 |
| Googleマップ | |
| 公式サイト | https://www.city.koriyama.lg.jp/bijutsukan/ |

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