茨城県には多くの観光スポットがありますが、その中でも古河市にある「古河街角美術館」は、全国的にも珍しい美術館の一つです。古河街角美術館は、昭和30年代から40年代にかけて活躍したイラストレーター・横山大観氏の作品を中心に展示されており、古河市街地に点在する店舗の窓にデザインされた看板やポスターなど、昭和レトロな雰囲気が漂う作品が多数展示されています。 古河街角美術館の特徴としては、まずその展示スタイルが挙げられます。美術館の中に入るというよりも、古河市内を巡りながら作品を展示する点が特徴的です。美術館のある建物は、古河市内でも比較的新しい建物の一つですが、外観もあえて古く、昭和レトロな雰囲気が漂い、美術館自体が作品の一部のような印象を受けます。 展示されている作品は、街角にデザインされた看板やポスター、雑誌の表紙、広告など、横山氏が手掛けた様々な媒体で使用されたイラストレーションが中心です。また、横山氏が描いたキャラクター「ツクツクボウシ」の展示も見逃せません。このキャラクターは、昭和40年代にリリースされた人気のおもちゃで、日本中で大ヒットしたものです。現在でも古河市内の観光地や商店街には、このキャラクターをモチーフにしたオブジェが多数設置されています。 美術館の展示スタイルとしては、美術館側から発行されるマップを手に取り、訪問したい場所や作品を自由に選ぶ形式です。マップには、古河市内に存在する39の点々に作品や解説文が掲載されており、訪問者はその中から興味のある場所を選んで自由に巡ることができます。展示物を巡る際には、美術館スタッフの方と交流することもでき、昔の古河市の話や、作品の解説なども聞けます。 古河街角美術館のおすすめポイントは、その展示方法により、美術館を巡るのが苦手な人でも、気軽に観光することができる点にあります。また、横山氏の作品は、昭和レトロな雰囲気が漂い、日本の文化や風俗を伝える貴重な作品が多数あります。横山氏は、広告やポスターだけでなく、紙芝居や児童書のイラストも手掛けており、多くの日本人に懐かしい思い出をもたらしてくれます。 また、美術館の周辺には、「ツクツク通り」と呼ばれる商店街や、古河城址公園、古河天満宮などの観光スポットが多数あり、美術館と合わせて観光することができます。特に、「ツクツク通り」には、横山氏が描いた「ツクツクボウシ」をモチーフにしたオブジェが多数設置されており、写真を撮るのも楽しいです。 古河街角美術館は、美術館巡りをする人だけでなく、昭和レトロな雰囲気を感じたい人や、オシャレなカフェやお土産屋巡りをしながら観光したい人にもおすすめの観光スポットです。茨城県を訪れる際は、是非古河街角美術館を訪れてみてください。

古河街角美術館の入館料金

無料

古河街角美術館の詳細情報

展示ジャンルアート
開館時間9:00~17:00(入館は16:30まで)
所要時間
定休日毎週月曜日、国民の祝日の翌日、毎月第4金曜日(館内整理日)、年末年始
電話番号0280-22-5911
※お問い合わせの際には【イーミュージアム】を見たとお伝えください
アクセスJR宇都宮線(上野東京ライン・湘南新宿ライン)古河駅西口より徒歩で約8分
住所〒306-0033 茨城県古河市中央町2-6-60
Googleマップ
公式サイトhttps://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/soshiki/machikado/index.html
古河街角美術館詳細情報