茨城県天心記念五浦美術館は、茨城県北部、日本海に面した五浦半島に位置しています。美術館は、江戸時代末期から明治時代にかけて活躍した画家、天心(てんしん)の生家跡に建設されました。天心はその後、西洋画を学び、日本画と西洋画の技法を組み合わせた独自の作風を確立し、大正期には、日本の美術界を代表する存在となっています。五浦美術館は、天心の作品を中心に展示し、彼の芸術的業績を称えるために開設された施設です。以下では、五浦美術館の特徴とおすすめポイントについて、詳しく紹介します。
特徴
五浦美術館の最大の特徴は、天心自身が手掛けた建築物です。美術館の建築計画は、天心が生きていた時代には実現せず、彼の死後、故郷の人々が彼を慕う気持ちから、建設が企画されました。そして、建築家、妹島和世さんによって設計された美術館は、天心の画風を表現したものとなっています。美術館の外観は、和風建築としての伝統的な要素を取り入れつつ、柔らかさと繊細さを演出する南欧風のデザインに仕上げられています。また、美術館の中には、展示室以外にも、天心の半身像や、天心が愛した書斎、彼が夢中で栽培した菜園なども再現されています。
おすすめポイント
1. 天心の独創的な芸術作品
五浦美術館は、天心の作品を中心とした展示室を備えています。ここでは、天心が日本画と西洋画の技法を融合させた独自の作品を鑑賞することができます。また、彼が描いた北国の雪景色や、和紙に描いた花など、多彩な作品が展示されています。展示室の壁には、天心自らが描いた筆跡も飾られており、彼の独創的な芸術性を感じることができます。
2. 天心の生涯が垣間見れる空間
五浦美術館内には、天心が生涯を過ごした名古屋市中区にある実家にあった居間の再現展示があります。天心の生涯を垣間見ることができ、天心が育った環境や、彼が描いた絵画を飾り、蔵書家だった彼の愛読書も展示されています。また、彼の趣味であった菜園も、美術館内に再現されており、菜園の中には、彼が育てた野菜や花、果物が実際に植えられています。
3. 絶景と美術館を同時に楽しめる
五浦美術館は、日本海に面しているため、美しい海岸線が広がっています。美術館の中庭からは、日本海を一望することができ、天センセーションと海が織りなす絶景を楽しむことができます。また、美術館の公開日には、展示室の外にある縁側で、海を眺めながらコーヒータイムが楽しめるので、リラックスして美術館巡りができます。
まとめ
茨城県天心記念五浦美術館は、天心の生家跡に建設された美術館で、天心の作品を中心に展示されています。美術館は、南欧風の和洋折衷の建築物で、展示室以外にも、彼の半身像や書斎なども再現されています。また、展示室内で彼の芸術性を感じるだけでなく、天心の生涯や菜園も楽しめます。美術館は、日本海に面した場所にあり、絶景と美術品を同時に楽しむことができます。五浦美術館は、天心の芸術的な業績を知り、また、日本海の豊かな自然と触れ合いたい方にはおすすめのスポットです。
茨城県天心記念五浦美術館の入館料金
入館料 | 一般 | 高大生 | 小中学生 | 70歳以上 |
---|
岡倉天心記念室 | 190円 | 120円 | 80円 | 90円 |
---|
岡倉天心記念室(20人以上団体) | 150円 | 80円 | 50円 | 70円 |
---|
企画展 | 展覧会による | 展覧会による | 展覧会による | 展覧会による |
---|
茨城県天心記念五浦美術館入館料金
茨城県天心記念五浦美術館の詳細情報