岩手県大船渡市立博物館は、岩手県北東部にある大船渡市に位置し、市内の歴史や文化を紹介する博物館です。大船渡市は、サケやアユなどの漁業が盛んであることから、漁業文化や関連産業などが展示されることが特徴的です。また、市内は過去に東日本大震災の被害があり、博物館内でもその記憶や復興の取り組みが紹介されています。
まずは、博物館の特徴として挙げられるのが、大船渡市の漁業文化に関する展示物です。展示物は大きく「漁業の歴史」と「漁業関連産業」の2つに分かれ、漁業の歴史では、数百年以上前から続く伝統的な漁法の展示や、漁師たちの生活や神事などが紹介されています。また、「漁業関連産業」では、漁師たちの宿舎である「漁民館」や、かつて漁業関連産業として発展した「カツオ缶詰製造業」が展示されています。
次に、博物館のおすすめポイントとして挙げられるのが、「大船渡市出身の作家・歌人の展示室」です。大船渡市は、多くの文化人が生まれ育っており、その中でも代表的な作家や歌人たちが展示されています。展示室に入ると、壁一面に作家や歌人たちの写真が展示されており、生まれた場所や作品にまつわる資料が展示されています。また、展示室内では作家や歌人たちの誕生から没後までを年表で紹介するなど、詳細な情報が得られるよう工夫されています。
そして、もう一つのおすすめポイントとして挙げられるのが、「東日本大震災関連の展示室」です。大船渡市は、東日本大震災の被害を受けた地域の一つであり、博物館内でも地震や津波の被害や復興の取り組みが紹介されています。展示室内では、被害の状況や復興に向けて行われた取り組みが、パネル展示や映像で紹介されています。また、地元住民たちが手作りで制作したグッズの販売も行われており、地元の復興を支援する活動にも繋がっています。
以上、岩手県大船渡市立博物館の特徴とおすすめポイントについて紹介してきました。大船渡市は、漁業文化や作家・歌人などの文化人が生まれ、また東日本大震災の被害もあった地域であり、それらが博物館内で展示されていることから、地域の文化や歴史を学ぶことができ、また被災地の取り組みを知ることができる、見ごたえのある博物館です。ぜひ、訪れてみてください。