東京都内には多くの美術館やアートギャラリーがありますが、その中でも麹町にある紀尾井アートギャラリーは、洗練された空間と、常設展示だけでなく、企画展示も多く開催されることから、多くのアート愛好家に愛される場所となっています。以下では、その特徴や魅力的なポイントを紹介していきます。 まず紀尾井アートギャラリーの特徴は、建物そのものが美術品であることです。建築家の隈研吾氏によるデザインで、特徴的な「網目状」の外観は、大きな波を表現しています。外から見た印象とは対照的に、室内空間はシンプルで、調和のとれた空間構成が美術作品を引き立たせます。また、入場すると目に飛び込んでくるのは、大理石を使用した階段やフロアで、豪華さがあるのも特徴です。 常設展示は、東京国立近代美術館に属する現代・現代部門に所蔵されている作品を中心に、約80点が展示されています。展示室は7室あり、それぞれの部屋のテーマに合わせた作品が展示されており、美術品の品質だけでなく、展示物同士の調和もよく考えられています。例えば、一つの作品を四角形で縁取ったものと、同じ収め方をされた12の小品が、それぞれ個性的であることはわかりながらも、飾られ方によって全体をイメージでき、一体感もあります。 また、紀尾井アートギャラリーでは多くの企画展が開催されています。これまでに、ポール・クレー、エドゥアール・マネ等の巨匠たちの展覧会や、現代日本人アーティストの個展が開催されており、多くの来館者を魅了しました。企画展では、特段のサービスもあります。例えば、企画展で販売される作品の中から選んで購入すると、ギャラリー側が運ぶというサービスがあります。また、展示作品やそこで使われたデザインフラットの写真、カタログの販売も行われています。 鑑賞する原動力になるのは、作品のみでいいかもしれませんが、それ以上に紀尾井アートギャラリーの特徴となるのは、空間と作品、そしてその演出を見て感じる“情報のハーモニー”かもしれません。「線」と「点」を扱う企画展では、見る人が「線がどのように書かれたら美しいか」を感じ、新たな発見ができたり、「美の誕生」展では、古くから伝わる素朴な作品でも、様々な背景や時代背景から、新たな解釈がされたりします。 今回ご紹介したように、紀尾井アートギャラリーは、建物そのものがアートであるとともに、多くの美術品が展示されています。さらに、企画展も多く開催され、さまざまなジャンルの作品が展示されています。興味深い作品と空間を体感し、新しい発見をすることができる、アート愛好家にはぜひ一度足を運んでほしい場所のひとつです。

紀尾井アートギャラリーの入館料金

大人：1000円

紀尾井アートギャラリーの詳細情報

展示ジャンルギャラリー
開館時間11:00~17:00
所要時間
定休日祝日・臨時休館有
電話番号03-3265-4001
※お問い合わせの際には【イーミュージアム】を見たとお伝えください
アクセス東京メトロ 永田町駅９ｂ出口徒歩5分
住所〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-32
Googleマップ
公式サイトhttp://www.kioi.jp/
紀尾井アートギャラリー詳細情報