世田谷美術館分館の向井潤吉アトリエ館は、東京都世田谷区にある美術館の一つで、日本の近代美術に貢献した画家・向井潤吉のアトリエ跡地に建てられています。向井潤吉は、大正時代から昭和初期にかけて、日本の新興美術運動である「芦別会」の創立メンバーとして活躍し、自身の作品をはじめとする多くの芸術作品を制作してきました。向井潤吉アトリエ館は、そんな彼が制作した作品の数々や、アトリエでの制作過程を紹介する博物館として、来館者から高い評価を受けています。
向井潤吉アトリエ館の特徴の一つは、展示空間が現代美術館としてリニューアルされていることです。アトリエの華麗な天井装飾や、芸術家の趣味であった西洋アンティークや日本の古美術品などが、現代的なデザインと融合されて展示されています。このような空間の変化が、来館者にとって興味深いものとなっています。
また、向井潤吉アトリエ館では、芦別会のメンバーたちの美術作品を常設展示しています。芦別会は、向井潤吉や岸田劉生、岡田三郎助、酒井嘉蔵、高田博厚、辻利兵衛らが中心となって、美術界に新しい風を吹き込んだグループでした。彼らが描いた作品は、日本の美術史に残る重要なものとなっています。この常設展示では、芦別会のメンバーたちが制作した絵画、版画、彫刻などの作品が豊富に展示されており、芸術や近代史に関心のある方には特におすすめです。
さらに、向井潤吉アトリエ館には、企画展示スペースがあります。毎年、日本や海外の芸術家の作品を紹介する企画展が開催されています。近年では、日本の現代美術家・草間彌生の作品を展示した企画展が行われ、大勢の来館者が訪れました。このような企画展は、様々な芸術作品やアートに興味がある人にとって、必見のものとなっています。
向井潤吉アトリエ館は、その歴史的な価値や豊富な展示内容から、日本の美術館の中でも注目を集めている施設の一つです。世田谷美術館分館という立地の良さもあり、多くの人々が訪れるスポットとして知られています。ぜひ、近代美術や日本の芸術史に興味のある方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。
世田谷美術館分館 向井潤吉アトリエ館の入館料金
一 般:200円(団体160円) 大高生:150円(120円) 65歳以上/中小生:100円(80円)
※障害者の方は100円(80円)。 ただし障害者で、小・中・高・大学生、および障害者の介護者(当該障害者一名につき、一名に限る)は無料
世田谷美術館分館 向井潤吉アトリエ館の詳細情報