岐阜県の中津川市には、苗木遠山史料館という歴史博物館があります。ここでは、地元の歴史や文化を学ぶことができるため、観光客にとっても非常に魅力的な場所です。今回は、苗木遠山史料館の特徴やおすすめポイントについて詳しく紹介します。
■歴史
苗木遠山史料館は、中津川市苗木遠山地区の見所を集め、1999年に開館した歴史博物館です。この地域は、江戸時代には尾張藩の飛び地として栄え、昔から農業が盛んでした。そんな地域の豊かな文化や歴史を今に伝えるために、市民のみならず観光客にとっても楽しめる場所として、苗木遠山史料館が創設されました。
■展示内容
苗木遠山史料館には、地域の歴史や文化に関する資料が多数展示されています。特に、この地域に伝わる「ばがあじす」の歴史にフォーカスを当てた展示があります。ばがあじすとは、中津川市苗木遠山地区の独特な風習で、祭りの際に地元の人たちが獅子舞を奉納する行事です。史料館では、ばがあじすの歴史や獅子舞の衣装や楽器、実際に使われた木彫りの面などを展示しています。さらに、発掘された古墳から出土した貴重な遺物も展示されているので、歴史好きな人には見逃せないコンテンツとなっています。
また、展示室の1つには、この地域の農業と果実栽培に関する展示があります。これはこの地域の特徴である百果園に由来します。百果園とは、リンゴ・梨・桃・柿・葡萄など、100種類以上の果物が栽培される広大な果樹園のことです。苗木遠山史料館では、果樹園の歴史や栽培方法などを解説した展示があります。また、毎年11月には、収穫祭が開催され、様々な果物が販売されるため、お土産にもおすすめです。
■博物館周辺
苗木遠山史料館の周辺には、見所がたくさんあります。まずは、苗木遠山古墳群があります。約200基の古墳があり、その中には天然記念物に指定された「苗木遠山古墳(長径50メートル以上)」もあります。この古墳は、岐阜県の中でも特に大きく、墳丘内からは多くの副葬品が出土しています。
その他にも、苗木遠山古代ロードや、苗木遠山古道があります。これは、尾張藩がこの地域を支配していた時代に、京都からの物資を運搬する上で重要な役目を果たしていた道で、観光地としても人気があります。
■まとめ
苗木遠山史料館は、この地域の豊かな歴史や文化を知ることができる場所として、おすすめです。特に、ばがあじすの歴史にフォーカスを当てた展示は、この地域ならではの見ごたえがあります。博物館周辺には、古墳や古道など、歴史を感じるスポットが多数ありますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
中津川市苗木遠山史料館の入館料金
330円 / 団体 270円(団体は10名以上)
小・中学生および幼児は無料
中津川市苗木遠山史料館の詳細情報