春日井市道風記念館の特徴とおすすめポイント

愛知県春日井市にある道風記念館は、天文2年(1533)に生まれ、江戸時代中期に生きた大坂屋繁兵衛という商人の屋敷を、その子孫が寄贈し、1952年(昭和27年)に開館しました。道風というのは、繁兵衛が15歳の時に出家して取った法名で、この屋敷には道風が生まれた縁起のよい土地柄があり、敷地内には碑が残っています。道風は大坂屋の若旦那として江戸時代後期から幕末にかけて盛んに活躍し、大坂屋一に名を連ねました。

道風記念館の特徴

道風記念館は、江戸時代の商人の暮らしや商売、文化について学ぶことができる資料館です。屋敷は元々、繁兵衛が運営していた大坂屋の事務所であり、木造二階建てで、和風建築です。1階には、商売に必要なものや町人の生活用品が展示され、2階には、道風と大坂屋の発展史や当時の商人の業務、文化を学ぶことができます。展示物は、資料や絵巻物、大きな銅鑼などがあり、見応えがあります。

館内の見どころは、繁盛期を迎えた大坂屋の様子を再現する「大坂屋絵巻」です。約30メートルにも及ぶ巨大な絵巻物で、江戸時代に作られた絵巻物が、館内に展示されています。この「大坂屋絵巻」は、大坂屋に伝わる家口簿に基づいて制作されており、大坂屋に起こった生活の様々な出来事や、その時代背景が詳細に描かれています。

おすすめポイント

1. 昔ながらの風情を楽しめる

道風記念館の敷地内には、江戸時代から残る梅の木があり、春になると、花が咲きます。また、樹齢200年を超えるクスノキもあります。敷地内の木々の大きさや姿形を見ることができるので、地域の歴史や自然の素晴らしさを感じることができます。

2. 館内の展示物が見応えがある

道風記念館の展示物は、商人の文化や生活風景が詳しく展示されており、見応えがあります。商売に必要なものや町人の生活用品など、当時の商人の生活が感じられます。

3. 隠れた名所であるため、穴場スポット

観光客でにぎわう名古屋市内にある比較的小さな街、春日井。その春日井市内にある「道風記念館」は、観光客にはまだまだ知られていない穴場スポットです。地元の人たちを中心に、年々訪れる人が増えてきています。

4. 周辺には名和味噌の工場があり、味噌作り体験ができる

道風記念館の周辺には、名和味噌の工場があります。名和味噌は、春日井市で有名な味噌醤油メーカーで、日本最古と言われている火入れ味噌を作っています。工場では、味噌作り体験や、美味しい味噌の販売をしています。

おわりに

江戸時代の景色を残す「道風記念館」。静かな雰囲気と、お寺のような建物が魅力です。観光名所としては穴場ですが、地元の人たちが大切にする場所。周辺には、名和味噌の工場があるため、味噌作りを体験することもできます。名古屋市内からもアクセスが良いので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

春日井市道風記念館の入館料金

一般 大学生・高校生 中学生以下 個人 団体 個人 団体 個人 団体 館蔵品展・企画展 100円 80円 50円 40円 無料 無料 特別展 500円 400円 300円 240円 無料 無料

春日井市道風記念館の詳細情報

展示ジャンルアート
開館時間9:00~16:30まで
所要時間
定休日毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館) 年末年始(12月29日?1月3日) 展示替え期間
電話番号0568-82-6110
※お問い合わせの際には【イーミュージアム】を見たとお伝えください
アクセスJR中央線勝川駅または春日井駅から春日井シティバス南部線で10分。
住所〒486-0932 愛知県春日井市松河戸町5-9-3
Googleマップ
公式サイトhttps://www.city.kasugai.lg.jp/shisetsu/bunka/tofu/index.html
春日井市道風記念館詳細情報