静岡県の駿府博物館は、駿府(現在の静岡市)が中世において日本の政治や文化に与えた影響を紹介する博物館です。駿府という場所は、平安時代から江戸時代中期(1185年から1868年)まで、幕府の役所や天皇の行在所が置かれていた場所で、時代の変化に合わせて発展してきました。駿府博物館では、この歴史的な地域を取り上げ、多岐にわたる展示物やイベントを通じて、駿府という場所の魅力を伝えています。 駿府博物館の特徴は、その展示物の豊富さと分かりやすさです。駿府という地域が、日本の歴史に果たした役割を学ぶことができるだけでなく、中でもぜひ見ていただきたいのが、江戸時代初期に整備された「徳川家康が選定した天正遣欧使節団絵図」です。この絵図は、天正13年(1585年)に日本とポルトガルの交流が始まったことを記念して描かれたもので、帆船などの新しい文化が日本に入ってきた時期を伝える貴重な資料です。また、徳川家康の武具や、江戸時代に製造された陶器、鉄砲、漆器なども展示されており、日本文化の多彩な表情を学ぶことができます。 また、駿府博物館では、日本の文化を体験することができる催し物も多数行われています。例えば、折り紙や茶道、書道など、日本伝統文化を学ぶイベントや、身近な自然を題材とした絵画などを展示する美術館もあります。中でも、おすすめなのが、江戸時代に流行した遊びである「こま遊び」を体験できるプログラムです。こまは、細長く削った木の棒を使った玩具で、江戸時代には子供たちだけでなく、青年たちのあいだで流行しました。駿府博物館では、専門のガイドをつけて、こま遊びの楽しさを体験することができます。 最後に、駿府博物館周辺の観光スポットも紹介したいと思います。駿府博物館があるのは、静岡市の中心部に位置する清水区で、「清水寺」という有名な神社があります。清水寺は、古来よりお茶や岩魚(いわな)で有名な清水港の守り神として、多くの人たちから信仰を集めてきました。また、清水港に隣接する「清水エスパルススタジアム」は、プロサッカーチーム「清水エスパルス」の本拠地となっており、スポーツファンには見逃せないスポットとなっています。 以上のように、駿府博物館は、日本の歴史や文化に興味のある人たちにとって、必見のスポットとなっています。駿府の歴史に触れながら、多彩な文化に触れることができる魅力的な博物館ですので、ぜひ一度訪れてみてください。

駿府博物館の入館料金

観覧料は展覧会ごとに設定します。最新の展覧会案内をご確認ください。 ※障害者手帳を提示の方は無料

駿府博物館の詳細情報

展示ジャンルアート
開館時間10:00~17:00 ※入館は1630まで。
所要時間
定休日月曜日(ただし祝日、振替休日の場合は開館し、翌日休館)、展示替え期間および年末年始
電話番号054-284-3217
※お問い合わせの際には【イーミュージアム】を見たとお伝えください
アクセスJR静岡駅南口、しずてつバス21番乗り場《みなみ線》中田経由、「駿河区役所・静岡新聞社前」バス停下車。徒歩3分
住所〒422-8033 静岡県静岡市駿河区登呂3-1-1 静岡 新聞放送会館 別館2階
Googleマップ
公式サイトhttp://www.sbs-bunkafukushi.com/museum/
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